WPS Officeには、複数のモデルがあるため、「どのエディションを買えばいいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。2024年6月現在、キングソフトオンラインショップでは、公式ショップ限定商品を含め9種類のラインナップがあります。この記事は、各モデル(エディション)の特長を解説し、どのモデル(エディション)がピッタリなのか判断するための手助けをします。
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基本モデルのWPS Office 2 Standard Edition
WPS Officeには様々なエディションがありますが、その名の通り基本のモデルになるのが、Standard Edtion(スタンダード エディション)です。Standard Editionには下記特長があります。
・「文書作成」「表計算」「スライド作成」「PDF閲覧」の4つのソフトが利用可能
※PDFファイルとしての出力もそれぞれのソフトで可能
・Microsoft Officeと同じ11書体(29種類)の日本語フォントを搭載
・永続ライセンス
・オールインワンモード表示(WPS Office 2独自の機能)
・閲覧レイアウト表示(WPS Office 2独自の機能)
Standard Edition=WPS Office 2の特長と言っても過言では無いかもしれません。
・「Microsoft Officeと同じ日本語フォント」
Microsoft OfficeとWPS Officeでファイルのやり取りをした際に、フォントの違いによってレイアウトなどが崩れてしまうことを防ぐために搭載しています。
パソコンの仕様上、搭載されていないフォントが使用されているファイルは自動で別のフォントに置き換わるように設定されているため、同じフォントがあればレイアウト崩れも発生しにくくなります。
・永続ライセンス
WPS Officeは永続ラインセンスのため、一度購入すればそのバージョン内で永続利用できます。
具体的には、WPS Office 2を購入すれば、このバージョン内のアップデートは可能。ただし、今後WPS Office 3や4がリリースされた場合、3や4としてのバージョンアップは不可。WPS Office 2からWPS Office
3に変更する場合は、購入しなおす必要があります。
新しいバージョンが出た場合でもユーザーサポートは即時終了するわけでは無いため、定めらた期間内はセキュリティの脆弱性などに対するアップデートも提供されています。
・オールインワンモード表示
Microsoft Officeには無いWPS Office独自の機能として、異なるソフトのファイルを同じウィンドウ内のタブで切り替えることのできる「オールインワンモード」という機能があります。
ウィンドウを切り替える必要が無いため、表計算ソフトからスライド作成ソフトにデータをコピペするようなシーンで活躍する機能です。
他にもオンライン会議などで画面共有するような場合に、文書ファイル、表計算ファイル、スライドファイル、PDFファイルを1つのウィンドウで表示できるため、スムーズな資料共有と会議進行が行えるでしょう。
・閲覧レイアウト表示
WPS Office 2の独自の機能で「閲覧レイアウト」機能があります。表計算ソフト「WPS
Spreadsheets」に搭載されている機能になりますが、ボタン一つで選択しているセルの行と列をハイライト表示します。
表計算のファイルは画面に収まりきらない行数、列数になることもしばしばあると思います。この機能を使うことで、表の中のどの部分を説明しているかをひと目で表示することができるため、入力すべきセルを間違えることがなくなります。
また、オールインワンモード同様にオンライン会議などで他の会議参加者へどのセルを見せたいのかを伝えやすくなる効果もあります。
独自の機能の使い方については下記の記事で紹介しているため、気になった方はぜひご覧ください。
WPS Officeの独自機能のご紹介
https://tips.kingsoft.jp/1050必要最小限を形にしたシンプルモデルのPersonal Edition
Standard Editionの次いで人気が高いのは、Personal Edition(パーソナル エディション)で、Standard Edtionの違いは「スライド作成ソフトが使えるか」という点のみ。
そのため、「スライド作成ソフトは使用ない」「コストを抑えたい」という方はPersonal Edtionがおすすめです。スライド作成ソフトを今後使う可能性があると思う方は、Standard Editionがおすすめです。
2つの商品を比較すると下記になります。
後からスライド作成が必要になった場合は、Premium Presentation(プレミアム プレゼンテーション)というスライド作成ソフトのみのモデルを購入いただくことで追加利用することができます。ただし、最初からStandard Editionを選択する方が割安になりますのでご注意ください。
資料作成に役立つフォントを追加したStandard Plus、Extra、Deluxeシリーズ
続いて、公式オンラインショップ限定で販売している商品をご紹介いたします。
・ユニバーサルデザインフォントを追加したPlusシリーズ
Standard EdtionとPersonal Edtionに日本語のユニバーサルデザインフォントと呼ばれる「UDフォント」を追加したモデルがStandard Plus(スタンダード プラス)、Personal Plus(パーソナル プラス)です。
ユニバーサルデザインフォントは視認性・判読性・可読性を高めるために開発されたフォントで、あらゆる人が読み間違いをしないように配慮されたフォントです。道路標識やお菓子のパッケージなどにも採用されているフォントのため、掲示するような資料やフォーマットにこのフォントを使用することで、誰にとっても認識しやすい資料を作成することができます。
Plusシリーズに搭載している「WPS UD フォント」は、日本のフォントメーカーであるモリサワ社のUDフォントをベースにしています。
フォントサイズが小さくても濁点や半濁点が識別しやすいようにしたり、各文字に空間をとり、似た数字を区別しやくなっています。
また、「WPS UD ゴシック」は通常では販売されていないフォントで、他のソフトで利用することはできません。
パソコンの仕様上、ファイル内で使用されているフォントがファイルを開くPCに搭載されていない場合、近いフォントに置き換わる仕様のため、送付先のPCで「WPS UD
ゴシック」を搭載していない場合は、フォントデータを残さない形式を選択したPDFファイルにするようにしてください。
様々な人に渡す資料を作成することがある、という方にはUDフォントが収録されたPlusシリーズがおすすめです。
・筆文字や手書き文字などデイン性を高めるフォントを追加したExtra、Deluxe
Standard Extra(スタンダード エクストラ)、Standard
Deluxe(スタンダード デラックス)の2モデルはPlusシリーズのUDフォントに加え、日本のフォントメーカーの株式会社モリサワ、株式会社モトヤのフォントから、筆文字や手書き文字などのデザイン性のあるフォントを収録しています。
Standard Extraに搭載されているフォントは12書体。筆文字、手書き文字、ユニバーサルデザイン文字のフォントが使えます。
Standard Deluxeは28書体のフォントが使え、Extraのフォントに加えデザイン文字、装飾文字、レトロ文字などのフォントが搭載されています。
「親しみを与えるフォントにしたい」「メニュー表の作成にレトロ感や手書き感を出したい」「子供に興味を持ってもらえるトーンで作成したい」など、資料にデザイン性を持たせたい方におすすめのエディションです。
PDFファイルの直接編集・オフィスファイルへの変換もできるPDF Plus
これまでご紹介したエディションでは、すべて「PDF閲覧」ソフトが利用できます。しかし、オフィスソフトを使っている中で「PDFの加工や直接編集もしたい」という状況もあるのでは無いでしょうか?
そんなニーズにお応えするのが、PDFの直接編集も可能にしたPDF Plus(ピーディーエフ プラス)というモデルになります。
PDFファイルの直接編集、PDFファイルからオフィスファイルの変換、パスワード設定、ページの分割や結合、注釈の追加など、PDFファイルの編集時に役立つ機能を搭載しています。
もちろんオールインワンモードの機能も使えるため、「PDFファイルと表計算ファイルを一つのウィンドウで開き、タブで表示を切り替える」ということもできます。
普段からオフィスソフトのファイルもPDFファイルも使っているという方には、PDF Plusがおすすめです。
なお、「PDF編集機能だけ必要」という方は「KINGSOFT PDF Pro」(キングソフト ピーディーエフ プロ)がおすすめです。PDF
Plusに搭載されているPDF編集の機能が使え、バージョン内永続ラインセンスのため、コストを抑えることができます。
まとめ:使うソフトやフォントでモデルを選択できるWPS Office
WPS Officeは使いたいソフトや収録しているフォントの種類でモデルが分かれており、用途に合ったモデルを選択できるラインナップになっています。
それでももし、迷った場合はStandard Editionをおすすめします。Standard
Edtionであればオフィスソフトとして使いたい一通りの機能を使え、後から「PDFファイルの編集もしたい」となった場合にはKINGSOFT PDF Proを追加で購入することで、PDFファイルの編集も行えます。
ただし、Standard EditionとKINGSOFT PDF Proを組み合わせるとPDF Plusよりも割高になる点だけ注意が必要です。
最後に各エディションのおさらいをしておきます。
・文書作成、表計算、スライド作成、PDF閲覧機能が使えるStandard Edition
・UDフォントを搭載した、Standard Plus、Extra、Deluxe
・文書作成、表計算、スライド作成、PDF編集機能が使えるPDF Plus
各エディションの違いを理解し、用途に合ったWPS Officeをお選びください。