機能概要
一連の定期的なキャッシュ フローに基づいて、修正内部利益率を返します。書式
MIRR(範囲,安全利率,危険利率)範囲:数値を含む配列またはセル参照を指定します。これらの数値は、定期的に発生する一連の支払い(負の値)と収益(正の値)に対応します。
- 修正内部利益率を計算するには、正の値と負の値が範囲に少なくとも1つずつ含まれている必要があります。そうでない場合は、エラー値#DIV/0!が返されます。
- パラメータとして指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として0(ゼロ)を含むセルは計算の対象となります。
危険利率:収益額(正のキャッシュフロー)に対する利率を指定します。
解説
MIRR関数では、範囲に入力されている値の順序がキャッシュフローの順序であると見なされます。支払額と収益額を入力するときは、その順序と符号に注意してください(支払額は負の値、収益額は正の値)。用例
用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。A | B | |
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1 | データ | 説明 |
2 | -180,000 | 初期投資額 |
3 | 42,000 | 初年度の収益 |
4 | 39,000 | 2年目の収益 |
5 | 40,000 | 3年目の収益 |
6 | 32,000 | 4年目の収益 |
7 | 48,000 | 5年目の収益 |
8 | 8.00% | 180,000のローンの借り入れ年利(安全利率) |
9 | 11.00% | 収益に対する再投資の年利(危険利率) |
10 | 数式 | 説明(計算結果) |
11 | =MIRR(A2:A7,A8,A9) | 事業開始から5年後の修正内部利益率を求めます(7%) |
12 | =MIRR(A2:A5,A8,A9) | 事業開始から3年後の修正内部利益率を求めます(-9%) |
13 | =MIRR(A2:A5,A8,A9) | 危険利率を8%と仮定した場合の、5年後の修正内部利益率を求めます(6%) |