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MID関数はどんな関数?
MID関数は、文字列の指定した位置から指定した文字数分だけ文字を抽出し、新しい文字列として返します。主に文字列の一部を抜き出したい場合に使われます。
MID関数の入力方法と引数
=MID(文字列,開始位置,文字数)
MID関数の活用方法
たとえば、商品コードの特定部分のみを抜き出して新しい管理コードを作成したいときにMID関数が活用できます。下記サンプルデータのように、商品コード「A-123RED-BLP」から中央の数値部分「123RED」を抜き出すには、開始位置を「3」、文字数を「6」と指定します。このほかにも、ユーザー登録データから生年月日の一部を抽出したり、住所情報の一部を抜き出して新たな分類項目を作成したりと、さまざまな場面で活用できます。
サンプルデータ
|
fx
A | B | C | ||
1 | 商品コード | 商品名 | 管理コード | |
2 | A-123RED-BLP | ボールペン(赤) | 123RED | |
3 | A-123BLU-BLP | ボールペン(青) | 123BLU | |
4 | A-123BLK-BLP | ボールペン(黒) | 123BLK | |
5 | B-125YEL-HLP | 蛍光ペン(黄) | =MID(A5,3,6) | |
6 | B-125GRN-HLP | 蛍光ペン(緑) |
MID関数でエラーが表示される場合の対処法
- 開始位置が文字列の長さよりも大きい場合、結果は空文字列("")になります。
- 抽出可能な文字数を超えていてもエラーにはならず、最大限抽出可能な範囲で結果が返されます。
- 半角・全角のカウントに注意しましょう。ExcelやWPS Spreadsheetsなど表計算ソフトでは半角・全角ともに1文字としてカウントされます。
まとめ
MID関数は、文字列から特定部分を抜き出したい時に非常に便利です。たとえば商品コードの中央部分や、ユーザー入力文字列の一部だけが必要な場合に活用できます。開始位置や文字数を誤って設定すると正しい値が抽出できなかったり空文字となってしまうので、必ず文字列の位置を確認してから設定することがポイントです。