WPS Officeは、日本では2006年から「キングソフトオフィス」というブランド名で販売開始され、2016年に全世界共通のブランド名「WPS Office」にリブランドした総合Officeソフトです。
旧ブランド名のキングソフトオフィスを含め17年の間に多くのアップデート、機能実装をしており、全国の量販店のPOSデータを日次で収集・集計した
「BCNランキング」の統合ソフト部門にて2010年から2023年までの14年連続でMicrosoft Officeに次ぐ第2位のシェアを獲得
しています。この記事を読むことで、WPS Officeの全世界版と日本版、無料版と有料版の違いが理解できるよう、詳しく解説していきます。
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そもそもOfficeソフトとは
Officeソフト(オフィスソフト)は、文書作成、表計算、プレゼンテーションの作成など、ビジネスシーンや学校のさまざまな事務作業を効率的に行うためのいくつかのソフトがセットになった製品群です。最も有名なのオフィスソフトは、マイクロソフト社のMicrosoft Officeシリーズで、主な構成ソフトは以下の通りです。
- Microsoft Word(ワード):文書作成や編集に使われるソフト。レポート、手紙、履歴書などの作成に使用されます。
- Microsoft Excel(エクセル):表計算やグラフ作成、データ分析などに使われるソフト。売上集計会計や経理などで使用されます。
- Microsoft PowerPoint(パワーポイント):プレゼンテーション資料の作成に特化したソフト。提案書作成や学校での発表などで使用されます。
- Microsoft Outlook(アウトルック):メールクライアントおよび個人情報管理ツール。メールの送受信、カレンダーの管理、連絡先の整理などで使用されます。
互換Officeソフトとは
主にマイクロソフト社のMicrosoft Officeシリーズと高い互換性を持ち、Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)などのファイル形式のファイルを開いたり、編集したり、保存したりすることができるオフィスソフトのことです。互換Officeソフトは、Microsoft Officeと同じ基本機能を提供しながらも、通常は低コストまたは無料で利用できることが特徴です。
互換Officeソフトの主な目的は、ユーザーがMicrosoft Officeの代替品として、低コストでオフィスアプリケーションの基本的な機能を利用できるようにすることです。
例えば以下のような互換Officeソフトがあります。
- LibreOffice:オープンソースのOfficeスイートで、Writer(ワープロ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼンテーションソフト)などを含んでいます。Microsoft Officeファイル形式と高い互換性を持っています。
- Apache OpenOffice:オープンソースのOfficeスイートで、Writer、Calc、Impressなどのアプリケーションを含む。Microsoft Officeとの互換性を持ちながらも無料で提供されています。
- WPS Office:中国のソフト開発会社Kingsoft Office Software Inc.によって開発されたソフトで、Writer(ワープロ)、Spreadsheets(表計算)、Presentation(スライド作成)などを含んできます。Microsoft Officeのファイル形式との高い互換性と近しい操作性を特徴としており、日本で提供しているWPS Office 2は日本のキングソフト株式会社で日本語化、必要な機能実装を行い、無料版と有料版を販売、提供しています。
つまり、WPS Officeはいわゆる互換Officeソフトで、互換Officeソフトには前述した通り、オープンソースであるかどうかの違いがあります。互換オフィスソフトの主な利点は、低コストでオフィスソフトの機能を利用できることです。しかし価格が安い分、完全な機能の互換性や、特定の高度な機能はMicrosoft Officeほど搭載されていない場合がある点、操作性が違う場合がある点などを理解し、個々のニーズに応じて適切な選択をすることが重要です。
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オープンソースソフトとは
オープンソースソフトは多くの場合、無料で利用できるという利点がありますが、特定の状況下ではいくつかの危険性やリスクも存在します。オープンソースソフトの危険性を理解することは、それを使用する際の安全性を確保する上で重要です。以下に主なものを挙げます。
1. セキュリティの脆弱性
オープンソースソフトはソースコードが公開されているため、悪意のあるユーザーがコードを調査し、脆弱性を見つけて悪用する可能性があります。有名なオープンソースソフトは積極的に更新され、セキュリティパッチが適用されますが、メンテナンスが適切に行われていないプロジェクトも存在するため注意が必要です。
2. サポートの欠如
商用ソフトと異なり、オープンソースソフトは正式なサポートがないことがあります。そのため、問題が発生した際に解決するのに苦労することがあります。コミュニティによるサポートが頼りとなる場合が多く、対応までに時間がかかることもあります。
3. 不適切な利用
オープンソースソフトの利用には多くの場合、ライセンス条件があります。ライセンス条件を理解せずに商用目的で使用したり、改変したコードを適切に公開しない場合、法的問題につながることがあります。
4. 品質と信頼性の問題
オープンソースプロジェクトは誰でも貢献できるため、品質のバラつきが発生する可能性があります。コミュニティが小さかったり、アクティブなメンテナンスが行われていないプロジェクトでは、コードの品質や信頼性に問題があることがあります。
5. 互換性の問題
プリンターなどの周辺機器や他のソフトウェアとの互換性が保証されていない場合があります。これは組み込みシステムや特定のハードウェア上でオープンソースソフトを仕様する際に特に顕著になります。
オープンソースソフトを使用する際にはこれらの危険性を認識し、適切なセキュリティ対策、ライセンスの確認、品質管理を行うことが重要です。
WPS Officeは危険?
WPS Officeはオープンソースではなく、定期的にアップデートを実施しているため、安心して利用することができます。
ただし、2023年6月にキングソフトサポートサイトにて、サポート終了後のバージョンにてセキュリティの脆弱性が確認されたことを発表していますので、古いバージョンを利用している場合は注意が必要です。
また、最新版のWPS Office 2でも2023年9月に脆弱性が確認されていますが、修正されたアップデートが公開されています。
WPS Officeは互換Officeながら、定期的にアップデートがあるため、常に最新バージョンにアップデートすることで、安全に利用することができます。
WPS Officeの全世界版と日本版の違い
WPS Officeは全世界版と日本版に分かれています。
全世界版は中国のKingsoft Office Software Inc.が提供しており、https://www.wps.com/ja-JP/で配布しています。
これは、配布・提供元が中国のためユーザーサポートは日本のキングソフトでは対応できません。利用中にお困りの場合は、ご自身で中国のKingsoft Office Software Inc.にお問い合わせ、問題を解決する必要があります。
一方で、日本版はこのサイト内の記事のリンクまたは日本キングソフト株式会社のサイトhttps://www.kingsoft.jp/office/で配布・提供しており、日本のキングソフト株式会社にて販売・提供からユーザーサポートまで対応していますので、ご利用の際はご注意ください。
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日本のWPS Officeには無料版、有料版がある
日本のWPS Officeでは無料版と有料版があります。
無料版はWPS Officeの機能や操作性を購入前にお試し利用ができる体験版のことで、無料で初回起動から30日間無料で利用することができます。
無料版では、各ソフトでファイル作成、編集、保存など一通りの操作ができます。また、期間終了後も自動的に課金されることはないため安心して利用することができます。
ただし、体験版には以下のような制限があります。
- 利用中に有償版の案内がポップアップで表示される
- 有償版に標準収録されている日本語フォント11書体(29種類)が付属していない
- 期間終了後は編集したファイルを保存することができない
無料(体験)版の注意すべき点として、無料専用のインストールプログラムになっており、シリアル番号での認証ができません。有料版へ切り替える場合は、改めて有料版専用のプログラムをインストールし直す必要があります。
また、1度無料(体験)版を使用した端末では何度も無料(体験)版を使うことができません。そのため、中古PCを購入した場合、過去にWPS Officeの無料(体験)版を使ったことがある端末ではインストールはできても、編集・保存ができない場合がありますのでご注意ください。
有料版には、利用者が必要な機能を選べるよう、いくつかのモデル(Edition)があります。
公式ショップ限定の派生モデルもありますが、基本的には以下の3つのモデルが存在しています。
Word(ワード)に相当するワープロソフトとExcel(エクセル)に相当する表計算ソフトの2つが利用できるエントリーモデル。日本語フォント11書体(29種類)が標準収録されており、スライド作成が不要な方におすすめです。
Word(ワード)に相当するワープロソフトとExcel(エクセル)に相当する表計算ソフト、PowerPoint(パワーポイント)に相当するスライド作成ソフトの3つのが利用できる基本モデル。もちろん、日本語フォント11書体(29種類)が標準収録。
公式ショップでは、さらに多くの日本語フォントが収録された派生モデルがあり、資料の表現を豊かにしたい方は公式ショップ限定モデルもおすすめです。
Word(ワード)に相当するワープロソフトとExcel(エクセル)に相当する表計算ソフト、PowerPoint(パワーポイント)に相当するスライド作成ソフトに加え、PDFファイルの編集、変換ができるPDF編集ソフトが利用できる最上位モデル。
日本語フォント11書体(29種類)が標準収録し、PDFファイルの直接編集やコメント挿入、図形の挿入、PDFファイルの分割、統合、PDFファイルからOfficeファイルへの変換などが行えるため、OfficeファイルだけでなくPDFファイルも編集したい方におすすめです。
WPS OfficeとWPS Cloudの違い
WPS OfficeはPCにインストールし、利用できるソフトウェアです。前述の通り、WPS Officeには無料版と有料版があり、無料版で使い心地をお試し後、有料版を購入することができます。
一方でWPS Cloud(https://www.wpscloud.jp/)は、PCにインストールし利用できるソフトウェアに加え、OneDriveに相当するCloudストレージ、「Word for the web」「Excel for the web」やに相当するWEBブラウザでのOfficeファイル編集、複数人で同時にファイル編集できる共同編集などができるサービスです。
WPS Cloudの無料版はWEBブラウザを利用し、ファイル編集、Cloudストレージへのアップロードやダウンロードができ、利用できます。有料版に切り替えることで、PCにインストールするデスクトップアプリの利用やモバイルアプリのプレミアム機能を利用することができます。
WPS Cloudの有料版にはクレジットカード情報を登録し、有料プランの申込をすると、7日間は料金発生せずにすべての機能がお試しできますので、すべての機能を確認したい場合はこの7日間でお試しすることができます。
この7日間の間にキャンセルをすれば、自動的に課金されることはありません。
共同編集やCloudストレージを使ってより効率的にOfficeファイルやPDFファイルの編集がしたい方はWPS Cloud、PCだけでOfficeファイル編集がしたい方はWPS Officeがおすすめです。
まとめ
WPS Officeとは、マイクロソフトオフィスと高い互換性のある互換オフィスソフトです。WPS Officeには全世界版と日本版があり、全世界版は日本ではサポートを提供していません。日本版はさらに無料で試せる体験版と永続ライセンスの有料版に分かれています。
また、クラウドストレージやスマートフォンアプリとアカウント連携することで、よりスマートにファイル編集ができるWPS Cloudというサービスもあり、利用者のスタイルに合わせて、各モデルを選択することができます。
まずはPCでOfficeファイルの編集を試したい方は、下のボタンからWPS Officeの無料体験版をお試しください。
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