SUM関数を覚えた後、次にどの関数を勉強すればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、データ集計・分析に役立つ表計算ソフトの基本の関数を5つご紹介します。
この記事を読めば四捨五入、日付の自動更新、データの検索、条件を指定して算出、指定する条件をカウントすることができるようになります。
WPS OfficeのSpreadsheetsにて操作方法をご説明いたしますが、Microsoft Excelでも同じように操作することができます。記事を見ながらWPS Officeを操作したい方は30日無料体験版にて操作をお試しください。
四捨五入をするROUND関数
ROUND関数は掛け算や割り算をした際に、計算結果に小数点を表示させたくない(四捨五入したい)場合に活躍する関数です。
ROUND関数は下記数式を利用します。
=ROUND(数値,有効桁数)
■数値
実際の数値を入れていただいても、計算式を入れていただいても問題ありません。
■有効桁数
四捨五入する箇所を指定します。
一の位を0とし、十の位を-1、百の位を-2、逆に小数点以下の場合、小数点第一位を1、小数点第二位を2となります。
下記のような表にて、商品の単価と売上個数を掛けた金額を税込み表示したい場合は、ROUND関数を使うと小数点以下を四捨五入して表示することができます。
日付を自動で入力するTODAY関数
TODAY関数はパソコンに内蔵されている時計の日付を取得し、現在の日付を表すシリアル値を入力する関数で、見積書などを作成する際に、作成日などの入力漏れを防ぐことができます。
表示される日付はファイルを開きなおす、またはF9キーを押すと現在の日付に更新されるため、注意が必要です。
TODAY関数は下記数式を利用します。
=TODAY()
TODAY関数は端末の時計の「日付」をシリアル値として返還しているため、型(引数)がありません。
TODAY関数で表示される日付の書式は、セルの書式設定の日付、またはカスタムで変更することができます。
特定の値に関連する他の値を取りだす(検索する)VLOOKUP関数
VLOOKUP関数は、既存の表の縦方向のデータを検索し、特定のデータに対応する横方向の値を取り出す関数です。JANコードや商品コードから商品単価を出したり、顧客名から住所を取り出したりすることができます。
VLOOKUP関数は下記数式を利用します。
=VLOOKUP(検索値,データ範囲,列数を指定,[検索方法])
検索方法には完全一致の場合は「FALSE」、近似一致の場合は「TRUE」を指定します。近似一致は[検索値]を超えない最大値を該当のデータとします。完全に一致するデータを検索する場合は完全一致(FALSE)を指定します。
商品コードから商品名を検索したい場合、「検査値」に商品コードのセル、「データ範囲」に表の範囲、列数に商品名の列数を指定します。
設定した条件に従って、表示させる値を変えるIF関数
IF関数は条件を指定して、「条件と合致」「条件と合致しない」それぞれの場合で処理を変える関数になります。
IF関数は下記数式を利用します。
=IF(論理式,真の場合,[偽の場合])
売上金額が目標金額以下だった場合に「未達成」、目標金額以上だった場合に「達成」と表示させる数式を作ります。
※テキストを表示させたい場合はダブルクォーテーション「"」で囲みます。
設定した条件を満たすデータを数を数えるCOUNTIF関数
COUNTIF関数は条件に当てはまるセルの数を数える関数です。例えば「テストで平均点を超えた生徒の数」「組織全体における男女別の数」「売上目標に到達した製品の数」などを数える際に利用します。
COUNTIF関数は下記数式を利用します。
=COUNTIF(範囲,検索条件)
テキストを検索条件に指定する場合はダブルクォーテーション「"」で囲ってください。
「達成」の文字が入力されたセルの数を数えます。