機能概要
累積β確率密度関数の逆関数を返します。つまり、確率 = BETADIST(x,...) であるとき、BETAINV(確率,...) = x という関係が成り立ちます。累積β確率分布は、プロジェクトの立案時に、予測される完成日数と公差によって、完了可能日時を計算するために使用できます。書式
BETAINV(確率, α, β, A, B)- 確率 β確率分布に伴う確率を指定します。
- α 確率分布のパラメータを指定します。
- β 確率分布のパラメータを指定します。
- A x の区間の下限を指定します。この引数は省略することができます。
- B x の区間の上限を指定します。この引数は省略することができます。
解説
- 引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
- A および B を省略すると、標準累積β分布が使用され、A = 0 および B = 1 として計算が行われます。
- BETAINV 関数の計算には、反復計算の手法が使用されます。確率 の値が指定されると、計算結果の精度が ±3x10-7 以内になるまで反復計算が行われます。反復計算を 100 回行っても結果が収束しない場合は、エラー値 #N/A が返されます。
- 確率の値が指定されると、BETADIST(x, α, β, A, B) = 確率となるような値 x がシークされます。したがって、BETAINV 関数の精度は、BETADIST 関数の精度に依存します。
用例
B1セルに =BETAINV(0.2,5,3,1,4) を入力すると以下の表の結果となります。(小数点第四位まで表示)
A B 1 2.4497