機能概要
倍額定率法を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返します。書式
DDB(取得価額,残存価額,耐用年数,期間,率)取得価額:資産を購入した時点での価格を指定します。
残存価額:耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
耐用年数:資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。
期間:減価償却費を求める期を指定します。期間は耐用年数と同じ単位で指定する必要があります。
率:償却率を指定します。率を省略すると、2を指定したと見なされ、倍額定率法で計算が行われます。
解説
- 倍額定率法では、指定された償却率で減価償却費が計算されます。減価償却費は、最初の期が最も多く、その後の期では急速に減少します。減価償却費は次の数式で表されます。
((取得価額-残存価額)-前期までの償却累計額)*(率/耐用年数) - 倍額定率法を使用しない場合は、率を指定してください。
定額法による減価償却費が定率法による計算結果よりも大きいとき、定額法に切り替えたい場合は、VDB関数を使用します。
用例
用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。A | B | |
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1 | データ | 説明 |
2 | 1,800,000 | 取得価額 |
3 | 200,000 | 残存価額 |
4 | 6 | 耐用年数 |
5 | 数式 | 説明(計算結果) |
6 | =DDB(A2,A3,A4*365,1) | 1日目の減価償却費を計算します。率には、自動的に2が使用されています(1,643.84) |
7 | =DDB(A2,A3,A4*12,1,2) | 1月目の減価償却費を計算します(50,000.00) |
8 | =DDB(A2,A3,A4,1,2) | 1年目の減価償却費を計算します(600,000.00) |
9 | =DDB(A2,A3,A4,2,1.5) | 2年目の減価償却費を計算します。率には、倍額定率法に替わり1.5を使用しています(337,500.00) |
10 | =DDB(A2,A3,A4,6) | 6年目の減価償却費が計算されます。率には、自動的に2が使用されています(37,037.04) |