機能概要
倍額定率法または指定された方法を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返します。書式
VDB(取得価額,残存価額,耐用年数,開始期,終了期,率,切り替えなし)取得価額:資産を購入した時点での価格を指定します。
残存価額:耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
耐用年数:資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。
開始期:減価償却費の計算の対象となる最初の期を指定します。開始期は耐用年数と同じ単位で指定してください。
終了期:減価償却費の計算の対象となる最後の期を指定します。終了期は耐用年数と同じ単位で指定してください。
率:減価償却率を指定します。率を省略すると、2を指定したと見なされ、倍額定率法で計算が行われます。倍額定率法を使用しない場合は、率を指定します。倍額定率法の詳細は、DDB関数を参照してください。
切り替えなし:減価償却費が定率法による計算の結果より大きくなったときに、自動的に定額法に切り替えるかどうかを、論理値で指定します。
- 切り替えなしにTRUEを指定すると、減価償却費が定率法による計算の結果より大きくなっても、定額法への切り替えは行われません。
- 切り替えなしを省略するかFALSEを指定すると、減価償却費が定率法による計算の結果より大きくなったときに、自動的に定額法への切り替えが行われます。
用例
用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。A | B | |
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1 | データ | 説明 |
2 | 2,800,000 | 取得価額 |
3 | 1,500,000 | 残存価額 |
4 | 7 | 耐用年数 |
5 | 数式 | 説明(計算結果) |
6 | =VDB(A2,A3,A4*365,0,1) | 1日目の減価償却費を計算します。率には、自動的に2が使用されています(2,191.78) |
7 | =VDB(A2,A3,A4*12,0,1) | 1月目の減価償却費を計算します(66,666.67) |
8 | =VDB(A2,A3,A4,0,1) | 1年目の減価償却費を計算します(800,000) |
9 | =VDB(A2,A3,A4*12,6,18) | 6月目から18月目までの減価償却費を計算します(608,469.88) |
10 | =VDB(A2,A3,A4*12,6,18,1.5) | 6月目から18月目までの減価償却費を計算します。率には倍額定率法の代わりに1.5を使用しています(488,651.99) |
注:計算結果は、小数第2位に四捨五入されます。