Microsoft Officeは、企業で利用されるオフィスツールの代表格となっています。
しかし、昨今ではノーコードで業務アプリを作れるツールや、クラウド上で操作するツールなど、Microsoft Office以外のオフィスツールが数多く登場していおり、「表計算ソフト」と検索しても、多くのツールの情報が出てきてしまうため、「自分に合った代替できるOfficeソフトが分からない」といった方もいるのではないでしょうか?
この記事では、Microsoft Officeとの互換性があり、且つ無料期間のあるオフィスソフトをご紹介いたします。
Microsoft Officeと互換性のあるオフィスソフト8選
1. WPS Office
WPS Officeは文書作成、表計算、スライド作成の3つのソフトが使える総合オフィスソフトです。
シンプルなインターフェースとMicrosoft Officeとの互換性を持ったオフィスソフトです。
主な機能
- 文書作成、表計算、スライド作成
- .docx、.xlsx、.pptxファイルの編集、保存
- PDFファイルの閲覧、編集※
※PDFの直接編集は有料機能で、無料では閲覧のみ
特徴
- Microsoft Officeと近しいインターフェース
- Microsoft Officeと同じファイルの保存形式
- 多くの日本語フォントが利用可能
- Windows、Mac、Android、iOS、iPadOSの各OSで利用可能
デメリット
- 専門的な関数には非対応
※Microsoft Officeに搭載されている関数の7割ほどに対応しています。 - VBA、マクロに非対応
- 30日体験期間終了後はライセンスの購入が必要
2. Libre Office
「LibreOfice」は、オープンソースソフトウェアの開発をおこなう団体「The Document Foundation」が開発に携わるオープンソースのオフィスソフトです。
2011年に開発が終了した「OpenOffice」の後継ソフトであり、文書作成・表計算・スライド作成の3つの機能が使えます。
主な機能
- Writer:文書作成ソフト
- Calc:表計算ソフト
- Impress:スライド作成ソフト
- Base:データベース管理ソフト
- Draw:描画作成ソフト
- Math:数式エディタソフト
特徴
- Offie機能以外の複数アプリケーションを備えたオフィススイート
- Microsoft Officeとのファイルの互換性
- 定期的なアップデートとコミュニティサポート
- Windows、Mac、Linux の各OSで利用可能
デメリット
- ユーザーインターフェースがMicrosoft Officeと異なる
- Microsoft Officeとの機能の違いがある
3. Only Office
OnlyOfficeはクラウドベースのオープンソースオフィススイートで、さまざまな共同生産性ツールを提供しています。文書編集、プロジェクト管理、CRM、電子メールアプリケーションが利用できます。
主な機能
- 文書作成ソフトと共有機能
- 表計算ソフトとスライド作成ソフト
- プロジェクト管理とCRMツール
- Eメール統合ツールとカレンダー機能
特徴
- 生産性を高めるための共有機能
- クラウドベースのため、どこからでもアクセス可能
- 数多くのファイル形式に対応し、Microsoft Officeファイルにも対応
- Windows、Mac、Linux環境の各OSで利用可能
デメリット
- 高度な機能を使う場合は、有料会員登録が必要
- ユーザーインターフェースが一部専門的な部分があり、使いづらい場合がある
4. Calligra Suite
Calligra Suiteは、創造的なアプリケーションに焦点を当てたオープンソースのオフィススイートです。ワープロ、表計算、プレゼンテーションなどのツールが含まれています。
主な機能
- Words:文書作成ソフト
- Sheets:表計算ソフト
- Stage:スライド作成ソフト
- Plan:プロジェクト管理ツール
- Kexi:データベース管理システム
特徴
- クリエイティブなデザイン性を重視した操作に設計
- Linux環境との統合
- 充実した作業用アプリケーション
- WindowsとLinuxの各OSで利用可能
デメリット
- Macには非対応
- ユーザーインターフェースが専門的なため、慣れるまで時間がかかる
5. Free Office
FreeOfficeは、ワープロ、表計算、プレゼンテーションツールを含む軽量で無料のオープンソースオフィススイートです。必要不可欠な機能を備えた、クリーンでシンプルなインターフェイスを提供します。
主な機能
- TextMaker:文書作成ソフト
- PlanMaker:表計算ソフト
- Presentations:スライド作成ソフト
特徴
- シンプルで直感的なインターフェース
- Microsoft Officeとのファイルの互換性
- 軽量で快適な操作性
- Windows、Mac、Linuxの各OSで利用可能
デメリット
- 高度な機能はプレミアムバージョンでのみ利用可能
- 他オフィスソフトに比べ機能が限定的
6. Googleドキュメント、シート、スライド
GoogleもWebベースのオフィスを提供しています。リアルタイムでの共同編集や、無料で使えるクラウドストレージも付属しており、オフィスで使う基本的な機能を提供しています。
主な機能
- Googleドキュメント:文書作成ソフト
- Googleシート:表計算ソフト
- Googleスライド:スライド作成ソフト
特徴
- シームレスな共有と他ユーザーとのリアルタイムの共同編集
- 様々なデバイスからクラウドへアクセス可能
- 自動保存と編集履歴の管理
- 他Googleサービスとの連携
デメリット
- オンライン環境での利用
- デスクトップ環境のオフィスに比べると機能に制限がある
7. Zoho Office Suite
Zoho Office Suiteは、さまざまな生産性ツールを提供するウェブベースのオープンソースオフィススイートです。ワープロ、表計算、プレゼンテーション、コラボレーション機能が含まれています。
主な機能
- Zoho Writer:文書作成ソフト
- Zoho Sheet:表計算ソフト
- Zoho Show:スライド作成ソフト
特徴
- 幅広い共有オプション
- 様々なデバイスからのクラウドアクセス
- 他Zohoアプリケーションからの統合
- 個人利用は無料
デメリット
- オフラインでの利用は制限される
- 有料機能はサブスクリプション加入が必要
8. Abi Word
AbiWordは、シンプルさと使いやすさを重視した、軽量でフリーのオープンソースワープロソフトウェアです。文章を書いたり推敲したりするためのツールを提供しています。
主な機能
- シンプルで軽量な文書作成ツール
- 様々な保存形式に対応
- 基本的な書式設定と編集機能
特徴
- 軽量で快適な操作感
- 基本的な文書作成作業
- WIndows、Mac、Linuxの各OSで利用可能
- 無料のオープンソース
デメリット
- 他オフィスソフトに比べると編集機能は限定的
- 文書作成以外の機能は利用不可
オープンソース型のOfficeの利点
1. コスト削減: オープンソースのソフトは無料で利用でき、ソフトウェアのライセンス費用を節約することができます。
2. 異なるOS間の互換性: Windows、macOS、Linuxで動作するため、拡張に柔軟性があります。
3. Microsoft Officeとの互換性: Microsoft Officeのファイル形式をサポートし、シームレスなファイル交換を実現します。
4. コミュニティ主導の開発: オープンソースソフトウェアは、コミュニティによって、定期的なアップデートや改良が行われています。
5. プライバシーとセキュリティ: ユーザーのプライバシーを優先し、迅速なセキュリティ修正のために透明性の高いコードを提供しています。
6. カスタマイズ性と拡張性: ユーザーはソフトウェアをカスタマイズし、さまざまな拡張機能へのアクセスを可能にします。
7. ベンダーを選択する自由度: ユーザーは特定の企業のソフトウェアに縛られることなくOfficeを利用することができます。
8. 教育の機会: オープンソース型Officeソフトは、ユーザー自身で学び、ソフトウェア開発する必要があります。
9. コミュニティによるサポート: 他ユーザーからのサポートを受けることが可能です。
10. 持続可能で倫理的なソフトウェア: オープンソースを選択することで、イノベーションが促進されます。
オープンソースの代替オフィスは、費用対効果が高く、カスタマイズ可能なオフィス生産性ソフトウェアを求めている個人、企業、組織にとって魅力的な選択肢となっています。
互換オフィスに関するFAQ
異なるオペレーティングシステム上でWPS Officeを利用できますか?
WPS Officeは異なるオペレーティングシステム上で実行できます。Windows、macOS、iOS、iPadOSおよびAndroid用のプログラムを提供しています。
学習方法やチュートリアルはありますか?
各ベンダーやサービスによって異なるため、各サイトをご参照ください。
WPS Officeでは本サイトやサポートページ上で、インストール方法や関数の使い方などをご紹介しています。
まとめ
Microsoft Officeと互換性のあるオフィスソフトをご紹介いたしました。互換オフィスソフトを利用することでコスト削減や機能拡張を実現できます。しかし、インターフェースや操作性の部分で使い勝手が違いすぎる場合、移行の際にかなりの負担となるでしょう。
WPS Officeでは30日間無料で使える体験版をご用意しております。30日間終了後は自動で課金されることはなく、編集ができないビュワーモードでのみ起動する仕様のため、「自動的に課金されないか」と不安にならずに安心してお使いいただけます。気になった方はぜひダウンロードしてみてください。