Wordなどの文書作成ソフトでページ番号を設定する際、多くの場合、文書全体に通し番号を振ることになりますが、「途中のページから番号を変えたい」「表紙や目次にはページ番号を入れずに、本文からページ番号を始めたい」といったケースも少なくありません。
このような場合に役立つのが「セクション区切り」と「ページ番号の書式設定」です。今回の記事ではWPS Officeの文書作成ソフト「Writer」にてセクション区切りの操作方法をご紹介いたします。
セクション区切りとは?
セクション区切りとは、文書を複数のセクション(区画)に分割する機能です。セクション区切りを設定することで、それぞれのセクションごとにページ番号の書式、ヘッダー/フッター、余白、段落設定などを個別に設定することができます。
ページ番号を途中から変更する場合には、変更したい箇所の前後でセクション区切りを設定する必要があります。
セクション区切りの挿入方法
1. セクション区切りを挿入したい箇所にカーソルを移動します。
2. 「レイアウト」の「改ページ」をクリックし、表示されるメニューから希望するセクション区切りを選択します。
画像では「次のページから」を選択しました。
3. セクションが区切られ次のページから文章が開始されます。
ページ番号の書式設定
セクション区切りを設定したら、次はページ番号の書式を設定します。途中からページ番号を変更する方法
1. ページ番号を変更したいセクションにカーソルを移動します。
2. 「挿入」タブをクリックし、「ページ番号」を選択し、表示されるポップアップの「ページ番号」をクリックします。
3. 「開始番号」で、変更後のページ番号の開始番号を指定し適用範囲で「現在のページ以降」を選択します。
4.セクションごとにページ番号が割り振られます。
セクション区切りを活用した応用例
セクション区切りは、ページ番号の変更以外にも、以下のような場面で活用できます。
- 縦書きと横書きが混在する文書の作成
- ヘッダー/フッターの内容を変更したい場合
- 段落設定を部分的に変更したい場合
セクションごとにページの向きを変更することで、縦書きと横書きが混在する文書を作成できます。
セクションごとにヘッダー/フッターの内容を変更できます。例えば、章ごとにヘッダーに章タイトルを表示させたり、ページ番号の位置を変更したりできます。
セクションごとに段落設定を変更できます。例えば、章ごとに段落の間隔やインデントを変更できます。
まとめ
セクション区切りは、文書をより高度に編集する上で非常に便利な機能です。ページ番号の変更以外にも、様々な場面で活用できますので、ぜひマスターしましょう。