機能概要
F 検定の結果を返します。F 検定により、配列1 と 配列2 とのデータのばらつきに有意な差が認められない片側確率が返されます。FTEST 関数を利用すると、2 つの高等学校で同じテストを実施した場合、両校の生徒の成績に有意な差が認められるかどうかを調べることができます。書式
FTEST(配列1, 配列2)- 配列1 比較対象となる一方のデータを含む配列またはセル範囲を指定します。
- 配列2 比較対象となるもう一方のデータを含む配列またはセル範囲を指定します。
解説
- 引数には、数値、数値配列、または数値を含む範囲を参照する名前かセル参照を指定します。
- 引数として指定した配列またはセル範囲に、文字列、論理値、または空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として 0 (ゼロ) を含むセルは計算の対象となります。
- 配列1 または 配列2 のデータ数が 2 未満である場合、または 配列1 と 配列2 のデータがまったく同じである場合、エラー値 #DIV/0! が返されます。
用例
C1に =FTEST(A1:A3,B1:B3)を入力すると以下の表の結果となります。 C1の=FTEST(A1:A3,B1:B3)では配列1にA1:A3、配列2にB1:B3を指定しC1セルにF検定結果0.8076を返します。A | B | C | |
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1 | 12 | 15 | 0.8076 |
2 | 10 | 5 | |
3 | 20 | 3 |