機能概要
既知のy と 既知のx のデータを直線に当てはめ (最小二乗法を使って)、その直線上で、指定した 新しいx の配列に対する y の値を近似的に計算します。書式
TREND(既知のy, 既知のx, 新しいx, 定数)引数の指定方法 引数の指定方法 既知のy・・・ 既に分かっているyの値をセル範囲の参照などで指定(y=mx+bという関係になります) 既知のx ・・・既に分かっているxの値をセル範囲の参照などで指定(省略可能)(y=mx+bという関係になります) 新しいx ・・・yの値を計算するための新しいxの値を指定 定数・・・定数bを計算するかどうか論理値で指定 TRUE(省略) bの値が計算されます FALSE bの値は0となりy=mxとなるようにmの値が調整されます解説
- データを直線に当てはめる方法は、LINEST 関数を参照してください。
- TREND 関数を利用すると、同じ変数を底とするべき乗を使った多項式曲線による近似計算を行うこともできます。たとえば、A 列に y の値が入力されていて、B 列に x の値が入力されている場合、C 列には x2 の値、D 列には x3 の値を入力し (以下同様)、B 列から D 列 (以下同様) の値を使って、A 列の y の値を近似計算できます。
- 戻り値が配列となる数式は、配列数式としてセル範囲に入力する必要があります。
- 既知のx のような引数に対し、配列定数を入力するときは、カンマ (,) を使って同じ行の値を区切り、セミコロン (;) を使って異なる行を区切ります。
用例
B9に=TREND(B2:B8,A2:A8,A9)を入力すると以下の表の結果となります。 B9の=TREND(B2:B8,A2:A8,A9)では既知のyにB2:B8、既知のxにA2:A8、新しいxにA9セルの値8を指定し定数は省略しています。B9には8月の売り上げ予測値355714.2857が返されます。A | B | |
---|---|---|
1 | 月 | 売り上げ |
2 | 1 | 100000 |
3 | 2 | 150000 |
4 | 3 | 180000 |
5 | 4 | 200000 |
6 | 5 | 230000 |
7 | 6 | 300000 |
8 | 7 | 320000 |
9 | 8 | 355714.2857 |
A | B | |
---|---|---|
1 | 月 | 売り上げ |
2 | 1 | 100000 |
3 | 2 | 150000 |
4 | 3 | 180000 |
5 | 4 | 200000 |
6 | 5 | 230000 |
7 | 6 | 300000 |
8 | 7 | 320000 |
9 | 8 | 355714.2857 |
10 | 9 | 391785.7143 |
11 | 10 | 427857.1429 |