機能概要
文字列や論理値を含む引数を母集団全体と見なして、標準偏差を計算します。標準偏差とは、統計的な対象となる値がその平均 (中数) からどれだけ広い範囲に分布しているかを計量したものです。書式
STDEVPA(数値1, 数値2,...)数値1, 数値2,... 母集団全体に対応する数値を 1 〜 30 個までの範囲で指定します。引数をカンマ (,) で区切って指定する代わりに、配列または配列への参照を使って指定することもできます。解説
- STDEVPA 関数は、引数を母集団全体であると見なします。指定する数値が母集団の標本である場合は、STDEVA 関数を使って標準偏差を計算します。
- 引数に TRUE が含まれる場合は 1 と見なされ、文字列または FALSE が含まれる場合は 0 (ゼロ) と見なされます。計算の対象に文字列や論理値を含めない場合は、STDEVP ワークシート関数を使用してください。
- 母集団全体の数が非常に多い場合、STDEVA 関数と STDEVPA 関数の戻り値は、ほぼ同じ値になります。
- 標準偏差は、バイアス法または n 法を使って計算されます。
用例
A5に=STDEVPA(A1:A4)を入力すると以下の表の結果となります。 A5の=STDEVPA(A1:A4)では数値にA1:A4のセル範囲の参照を指定し、A5に母集団の標準偏差51.3955251を返します。A | |
---|---|
1 | 120 |
2 | TRUE |
3 | 121 |
4 | 118 |
5 | 51.3955251 |