機能概要
既知のx と 既知のy を通過する線形回帰直線の切片を計算します。切片とは 既知のx と 既知のy の値を通過する回帰直線が y 軸と交わる座標のことです。この切片は、独立変数が 0(ゼロ) である場合の従属変数の値を求めるときに使用します。たとえば、室温またはそれ以上の環境で、ある金属の電気抵抗値が実験的にわかっている場合、INTERCEPT 関数を利用することにより、気温 0゚C での電気抵抗値を予測することができます。書式
INTERCEPT(既知のy,既知のx)- 既知のy 観測又はデータの従属範囲を数値やセル参照で指定します。
- 既知のx 観測又はデータの独立範囲を数値やセル参照で指定します。
解説
- 引数には、数値、あるいは数値を含む名前、配列、またはセル参照を指定します。
- 引数として指定した配列やセル参照に、文字列、論理値、または空白セルが含まれる場合、これらの値は無視されます。ただし、値が 0 であるセルは、計算の対象となります。
- 既知のy と 既知のx に含まれる値の個数が異なる場合や、これらの引数に値がまったく含まれない場合は、エラー値 #N/A が返されます。
用例
A4に=INTERCEPT(A1:A3,B1:B3)を入力すると以下の表の結果となります。 =INTERCEPT(A1:A3,B1:B3)では既知のyにA1:A3のセル範囲を参照し既知のxにB1:B3のセル範囲を参照しています。その結果、A4には線形回帰直線の切片の値である3.2が返されます。A | B | |
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1 | 5 | 2 |
2 | 10 | 7 |
3 | 9 | 7 |
4 | 3.2 |