機能概要
定率法を使った場合の特定の期間の資産に対する減価償却費を返します。書式
DB(取得価額,残存価額,耐用年数,期間,「月」)取得価額:資産を購入した時点での価格を指定します。
残存価額:耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
耐用年数:資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。
期間:減価償却費を求める期を指定します。期間は耐用年数と同じ単位で指定する必要があります。
「月」:資産を購入した期(年度)の月数を指定します。
解説
- 定率法では、固定利率で減価償却費が計算されます。減価償却費は次の数式で表されます。
(取得価額-前期までの償却累計額)*償却率
ここで償却率は、1-((残存価額/取得価額)^(1/耐用年数))で計算され、小数点第3位で四捨五入されます。 - 最初の期と最後の期に対する減価償却費を求める場合は、ほかの数式が使用されます。最初の期に対する減価償却費は、次の数式で表されます。
取得価額*償却率*月/12 - 最後の期に対する減価償却費は、次の数式で表されます。
((取得価額-前期までの償却累計額)*償却率*(12-月))/12
用例
用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。A | B | |
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1 | データ | 説明 |
2 | 1,800,000 | 取得価額 |
3 | 200,000 | 残存価額 |
4 | 6 | 耐用年数 |
5 | 数式 | 説明(計算結果) |
6 | =DB(A2,A3,A4,1,7) | 月を7に指定した場合の1年目の減価償却費を計算します(322,350.00) |
7 | =DB(A2,A3,A4,2,7) | 2年目の減価償却費を計算します(453,638.55) |
8 | =DB(A2,A3,A4,3,7) | 3年目の減価償却費を計算します(314,371.52) |
9 | =DB(A2,A3,A4,4,7) | 4年目の減価償却費を計算します(217,859.46) |
10 | =DB(A2,A3,A4,5,7) | 5年目の減価償却費を計算します(150,976.61) |
11 | =DB(A2,A3,A4,6,7) | 6年目の減価償却費を計算します(55,841.76) |
12 | =DB(A2,A3,A4,7,7) | 7年目の減価償却費(5か月分)を計算します(30,210.98) |