機能概要
数値を四捨五入し、ピリオド (.) とカンマ (,) を使って書式設定した文字列に変換します。書式
FIXED(数値, 桁数, 桁区切り)数値:四捨五入して文字列に変換する数値を指定します。
桁数:小数点以下の桁数を指定します。
桁区切り:計算結果をカンマ (,) で桁区切りするかどうかを、論理値で指定します。TRUE を指定すると、桁区切りは行われません。FALSE を指定するかまたは省略すると、カンマで桁区切りされた文字列が返されます。
- Excel で扱うことのできる数値の最大有効桁数は 15 桁ですが、桁数 には 127 までの整数を指定することができます。
- 桁数 に負の数を指定すると、数値 は小数点の左側の指定した桁で四捨五入されます。
- 桁数 を省略すると、2 を指定したと見なされます。
解説
FIXED 関数の計算では、数値は結果的に文字列に変換されます。一方、[表示形式] タブ ([書式] - [セル]) を使用して、数値を含むセルに数値書式を設定しても、表示が変わるだけで、文字列には変換されません。FIXED 関数で文字列に変換した数値は、そのまま数式の中で使用することができます。これは、文字列として入力された数値が、計算するときに自動的に数値に変換されるためです。
用例
B1に=FIXED(A1,1) B2に=FIXED(A2,-2) B3に=FIXED(A3) B4に=FIXED(A4,-1,TRUE)を入力すると以下の表の結果になります。
B1の=FIXED(A1,1)ではA1セルの値の少数第1位に四捨五入しB1に50.1を返します。
B2の=FIXED(A2,-2)ではA2セルの値の百の位に四捨五入し、B2に100を返します。
B3の=FIXED(A3)ではA3セルの値の少数第2位に四捨五入し、B3に50.13を返します。
B4の=FIXED(A4,-1,TRUE)ではA4セルの値の十の位に四捨五入し、カンマを非表示にしてB4に1560を返します。
A | B | |
---|---|---|
1 | 50.1256 | 50.1 |
2 | 50.1256 | 100 |
3 | 50.1256 | 50.13 |
4 | 1555 | 1560 |