
MATCH関数はどんな関数?
MATCH関数は、範囲から指定した検索値が最初に見つかった位置(相対的な順位)を返す関数です。指定範囲のどこに目的の値があるかを簡単に確認できるため、データ分析や照合作業でよく利用されます。
MATCH関数の入力方法と引数
=MATCH(検索値, 検索範囲, [照合の種類])
MATCH関数の活用方法
例えば、社内の各部署が持つコードを一覧表で管理し、特定コードがどの行にあるかを探したい場合、MATCH関数を使うとすぐに確認できます。月次レポートの部署コード参照や、在庫表の品番照合など、単にデータを照合作業するだけであればVLOOKUP関数を使う必要はなく、位置さえ分かればいい場面でとても便利です。大量のデータを抱えている場合も、事前に検索対象列を把握しておくことで手作業のミスを防ぎ、効率的にデータを整理できます。たとえば数千行のリストから特定のコードを探すような場合、MATCH関数で瞬時に何行目か判明させれば、さらにINDEX関数など他の関数と組み合わせて複雑な抽出機能を組むのにも役立ちます。
MATCH関数でエラーが表示される場合の対処法
よくある質問として、完全一致検索を行う際に「照合の種類」を「0」に指定しないと、意図しない近似値が返される場合があります。また、近似検索(「1」や「-1」指定)の際は検索範囲をソートしておく必要があります。
まとめ
MATCH関数は指定した値が範囲のどの位置にあるかを確認するための関数です。コードや品番などの管理リストで検索位置を特定したい時に役立ちます。検索値が特殊な場合は「照合の種類」の指定に注意し、表全体の整合性を保ちながら活用しましょう。
サンプルデータ
fx
A | B | C | D | E | |
1 | 部署 | コード | 売上 | ||
2 | 営業部A | A101 | 500000 | ||
3 | 営業部B | B305 | 750000 | ||
4 | 営業部C | C210 | 330000 | ||
5 | 営業部D | D110 | 420000 | ||
6 | |||||
7 | コード「B305」 | =MATCH("B305",B2:B5,0) | |||
8 | コード「D110」 | 4 |